この授業の概要

担当教官:松本成司 (理学部/高等教育システムセンター)


この授業では二段階に分けてロボットの製作やプログラミングを行います。

まず第一段階では3〜4人くらい(理想は2〜3人) のチームに分かれて簡単なロボットを作り、 練習問題を通じてプログラミングに親しみます。 Mindstorm用のプログラミング環境としては、 キットに標準で添付されている開発ソフトの他に C, C++, Java, Perl, Tcl, Forth などさまざまな言語が 使用できますが、この授業では、NQC (Not Quite C) という C に似ている (が違う) 言語を使用します。 もちろん他の言語に挑戦してみるのも面白いでしょう。

具体的な課題として、いろいろな図形を描くロボット、 障害物にぶつかったら自動的に向きを変えるロボット、 ライントレースをするロボット、曲を演奏するロボットなどを 作成し、その過程でプログラミングのための基本的な知識や技術を 養っていきます。 もちろん練習問題といってもロボット本体やプログラムに それなりの工夫が必要な場合もあるので、 実際にはチーム内で議論したりアイデアを出し合うことが必要で 共同で物事を深く考える練習にもなります。

第二段階として、簡易ロボコンを目標にしたロボットを作成します。 この段階では第一段階でのチームを2つ合わせて新たなチームを形成し、 個人間だけでなくチーム間での共同作業も行います。 このことによって使える部品数も増え、より複雑な動作を行うロボットを 作成することができます。 また2つのコンピュータ間で通信機能を利用することにより ロボット同士を連携させることも可能になります。 そして第一段階で習得した知識や技術を応用したり、 まだ足りない点を自ら積極的に習得する、 自分の得意分野で力を発揮する、などして 総合的な問題解決能力を養います。

最後に、これらのロボットの作成において工夫した点や苦労した点、 実際に作成したプログラムなどを各チームのホームページで発表・ 説明して一連の作業が終了します。

ちなみに成績の評価はこれらの作業内容に沿って行います。 つまりロボットの組み立てやプログラムの作成において、 基礎的な事項を学習した上でさまざまな工夫をしたか、 グループ内で積極的な議論をしたか、 それらをレポートやホームページでわかりやすく報告したか、 などを基に評価します。


Seiji Matsumoto
Last modified: Mon Feb 9 19:36:16 JST 2004